胎児心拍の確認もできて一安心していた妊娠8週ごろ。
不正出血を経験しました。その時のエピソードと経過です。
不安をあおるものではありません。私自身の備忘録と同じような経験をしている方の参考になればと思います。
突然の出血
いつもと同じように仕事を終えて家でくつろいでいた夜。
突如、陰部にサラサラっとした感覚が2回。
水っぽいおりものがたくさん出た時の感覚に似ていた。
おりものシートを替えようとトイレに行くと、シート全体が鮮血で真っ赤に…。
そのまましばらく思考停止。更に何かが流れ出る感覚。
軽い生理痛のような下腹部痛は、妊娠7週のころからあった。
子宮が大きくなっているから周囲の臓器が押されている痛みだと思って気にしてなかった。
けど、出血したということは子宮自体の痛みなのかも、と思い直した。
ひとまず夜用ナプキンを着けて横になる。
痛みはすごく軽い生理痛くらいだし、まだ出血もどばどばではない。さらさらとは出てくるけど、生理2日目の勢い比べたら少ない。
とりああえず、ネットで情報収集。
大体が2,3日様子見と書かれていたので、その日は風呂キャンしてそのまま寝た。
次の日。
夜用ナプキン2/3くらいの血が出てたけど、起きてからは出てくる感覚はない。
大丈夫そうだから仕事に行こうと支度をしていると、ふたたびダラダラっと流れ出る感覚。
仕事を休んでかかりつけ医へ。おそらく絨毛膜下血腫だが大きい病院へ紹介する、と。
紹介受診調整待ちの間、初めて不安で泣いた。
もし流れたとしても今の時期の流産は遺伝子異常によるものだし、そもそも高齢出産になるから不安だったし、今いる子どもに使えるお金減らなくなるし・・・とか、流産の理由を正当化することばかり考えてた。
紹介先の病院でも、絨毛膜下血腫で間違いないだろうと診断された。
絨毛膜下血腫とは
私が診断された絨毛膜下血腫とは何か。
簡単にいうと、何らかの理由で子宮収縮が起き、胎盤と子宮の内壁との間の血管が破れることで出血をきたします。その出血が、胎児の入っている卵膜(絨毛膜)の下に溜まった状態を絨毛膜下血腫といいます。
血腫とは『たんこぶ』と同じです。たんこぶが次第になくなるように、血腫は吸収されてなくなります。ただ、子宮内にできた血腫はもうひとつ消失する経路があります。それが、排出=性器出血です。
体にとって、体内の血腫は異物なので体外に出そうとします。出すためにはどうするかというと子宮を収縮させます。生理と同じ感じです。よって、生理痛のような痛みを自覚します。
生理と異なるのは、その子宮収縮によって新たな血管の破れを引き起こしてしまうことです。これが頻繁に起こると、血腫が大きくなるだけでなく胎盤の成長の妨げにもなります。
絨毛膜下血腫の発生機序はまだ明らかになっていないそうです。
私自身、今回が35歳以上の高齢妊婦ということもあったので、それも一因か聞きましたが
年齢は全く関係ないそうです。
絨毛膜下血腫で引き起こされる問題は?
- 子宮内感染
- 切迫流早産
子宮内感染
これは、血液が常に体内から外界まで通じていることによって起きる可能性があります。
血液は、体の外にでると細菌の温床になります。その血液がだらだらと子宮ー膣ー陰部と出続けることで、血液を介して子宮内と体外環境が繋がることになります。
子宮内に感染源がくると、それも異物になります。血腫と同じように子宮は体外へ押し出そうと収縮します。その力によって、まだ小さい胎児も一緒に押し出されてしまう可能性があります。
対策としては、有効なエビデンスのある方法はありません。医師によっては、定期的に膣洗浄をすることもあるそうです。こまめにナプキンを替えるかデリケートソーンだけでも毎日洗うかです。
私は、普段から膀胱炎になりやすいので、デリケートゾーンの洗浄にコラージュフルフルを使っています。
これにしてから膀胱炎になってません。(もちろんなるべくトイレに行くようにもしています。尿道内を無菌に保つには、定期的な排尿によって洗い流すことが必要です。)
寝たきりの方だったり、オムツを使用している方は陰部が汚染されやすいのでコラージュフルフルを使うと真菌予防や感染症予防にもなります。私は子どもにも使用しています。
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※エビデンスの有無について※
保険適用の治療法は全て、研究や治験によって有効性や再現性が高く認められているもの=『エビデンスのある治療』です。
『エビデンスが無い』ものに関しては、
研究結果として有効性が乏しいと言われているものもあれば、
倫理的問題で研究自体ができないものもあります。
産科領域では、研究対象者数(妊婦数)が多くない上に、胎児の生命も関わるので簡単に研究できるものばかりではありません。
一方は治療する人たち、もう一方は治療しない人たち、とは簡単に分けられません。
できたとしても症例数を集めるのに、長い期間を要します。
民間療法は、エビデンスが確立してないものを指しますので、人によってはすごく効果がでたり、全くでなかったりということが起こりえます。中には、不安に付け込んだ詐欺まがいのものもあります。そのことを理解したうえで、よくよく調べて判断してください。
切迫流早産
先ほどの子宮内感染に伴う子宮収縮と血腫を押し出すための子宮収縮によって、まだ小さい胎児が流れ出る勢いに引っ張られて流れ出てしまうことで起こります。
子宮の収縮は、体を動かすことでも引き起こされます。
活動による子宮収縮によって新たな出血→新たな血液を外に出そうとして収縮→その収縮の刺激で更に出血、という悪循環を少しでも減らすために『安静』が必要なります。
ただし、この時期は胎児の遺伝子異常によっても流産することがあるので、それが理由による流産は安静にしていても防ぐことはできないとのことでした。
私の場合の絨毛膜下血腫の対処法は?
これまでに書いたように、すっきり治す薬や手術はありません。
できることは、安静と子宮内感染予防です。
私は、まだ血腫がそこまで大きくなかったので、絶対入院とはなりませんでした。
仕事は休職。安静は入院にするか家にするか。
安静にしていても、絨毛膜下血腫が完全に消えるにはものすごく時間がかかる。
血腫がある状態で出産までいく人もいる。
感染予防のための念のための膣洗浄は、そもそもエビデンスが無いのでやっても週2,3くらいなので通院でも可能とのことでした。
今いる子どもの精神状態を考えるなら自宅安静
絶対に安静度を高く保ちたいなら入院安静
家族で相談して、自宅安静を選びました。
自宅安静をどこまで守れるか…という不安をもちつつも決めました。
止血剤とか感染予防の薬とかあるが、どれもそれを飲んだからと言って絶対良くなるわけでもないとのことでした。
確実な効果が保証されているわけではないなら、と処方薬は無しにしてもらいました。
長くなったので、その後の経過はまた次回に載せます。
不安に苛まれつつも、胎児の生育の為になることは続けようと、葉酸サプリは続けてました。
私は普段からファンケルのサプリを使用していたので、葉酸系もそこで選びました。
定期便もあるので少しでも安く購入できるのがありがたいです。
葉酸は、胎児だけなく大人になっても必要な栄養素です。細胞の生産・再生には欠かせません。
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