妊娠中の子宮頸がん検査でLSILと診断された体験談

子宮頸がん検診
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はじめに

妊娠中の健診で受けた子宮頸がん検査。
そこで「LSIL(ローシル)」という結果を告げられました。

10年前、8年前の検査ではどちらも異常なし(NILM:ニルム)。
妊婦検診の流れで子宮頸がん検診があるので、何も気にせず受けた検査。悪い結果が出るなんて露にも思っていなかった。
まさか今回、自分が要精査のような結果を受け取るとは思っていませんでした。

初回検査から4か月後の再検査では、ASC-US(アスカス)!
「よかった、良くなってきてる。」
少し安心したのも束の間、再検査から5か月後には再びLSIL。
「え、悪くなってる…」
結果が揺れるたびに、気持ちも大きく揺れました。ただでさえ、妊娠中は情緒不安定になりやすいので辛かったです。

この記事では、妊娠中にLSILと診断された私自身の体験と、そのときの本音、そして不安な中で支えになった考え方をまとめます。
同じように検索してここへたどり着いた方の心が、少しでも軽くなれば嬉しいです。

LSILと聞いた瞬間、意外なくらい現実味がなかった

最初にLSILであると告げられたとき、強いショックで泣いた…というより、正直なところ、

「あぁ、そうなんですね。」

そんな反応でした。

どこか他人事のようで、現実味がありませんでした。
診察室では医師の説明を聞くことに必死で、あとから思い返すと、何を言われたのか細かくはあまり覚えていません。

人は予想外のことが起きると、感情が追いつかないことがあります。
私にとって、まさにその状態でした。

医師から言われた言葉で救われたこと

産科医の説明

産科医からは、次のような説明がありました。

  • LSILは、すぐに再検査や治療が必要なものではない
  • 妊娠中、経過観察をしながら、期間を空けてもう一度細胞診を追加で行う
  • もし進行していれば治療を検討する
  • 基本的には妊娠中は組織診はしない。緊急性が無い限り、妊娠に余計な刺激を与えない。
  • 本格的な治療が必要なら、基本的には出産後に考える

つまり、LSILは妊娠中に即治療が必要な状態ではないということでした。

この説明を聞いて、「今すぐ何か大変なことが起きているわけではないんだ」と少し落ち着けました。


婦人科医の説明

婦人科では、より詳しく医学的な位置づけや治療方針について説明がありました。

  • LSILは軽度の細胞変化であること
  • ガイドライン上の推奨される対応
  • コルポスコピーや組織診は出産後でもよいこと
  • 組織診を妊娠中に行う選択肢もあること

そして、
「どちらがいいですか?」
と、私の意思も尊重してくれました。

私は、赤ちゃんに余計な侵襲を加えたくない気持ちが強く、今まだ経過観察でいけると医師が判断しているのなら、コルポスコピーなどは出産後にお願いしました。

そのとき婦人科医師が言ってくれた言葉が、今でも心に残っています。

産科医は赤ちゃんも大事にするけれど、婦人科医の立場としてはお母さん優先です。
ごめんね、お母さん優先で考えていきますからね。

とても心強く感じました。
「一人で抱えなくていい」「守ってくれる人がいる」と思えた瞬間でした。
赤ちゃんの為に母体が犠牲になることはしょうがないと、どことなく考えていましたが「お母さん優先」という言葉に安堵を覚えました。

家族への伝え方。あえて現実的な話もした

夫には、結果報告用紙を見せながら、医師に言われた内容をできるだけそのまま伝えました。

そのうえで、

  • 今後の治療は自分で判断していくこと
  • もしもの場合、医療者は母体を優先することがあること
  • 夫としてどう考えるか、心づもりをしておいてほしいこと

も話しました。

夫は「そんなの嫌だよ」と言っていました。
当然の反応だと思います。

でも、現実から目をそらさず、家族として一緒に向き合っておきたかった。
あのとき話しておいてよかったと思っています。
まあ、数日もすればそんなことは忘れて、初回と2回目のがん検診結果内容も忘れていました。
いいよね、当事者じゃないから。どうせ他人事だよね、むかt…、おっと。
まぁ、悲しかったです。この恐怖を分かち合えなかったことが。

再検査の結果を待つ間、どう過ごしたか

幸い、私は仕事と上の子どもたちの育児で毎日が慌ただしくて忘れる時間をもつことができたので、
四六時中不安に飲み込まれることはありませんでした。

気づいたら、もう次の受診日。
そんな感覚でした。

休みの日は、どうしても悪いことを考えてしまいがちだったので

  • 家族で出かける
  • 趣味の時間をつくる
  • なるべく一人で考え込まない

ことを意識しました。

一人になると、どうしても悪い想像が膨らみやすくなります。
気乗りしなくても家族と外に出ることで気晴らしになりましたし、精神衛生的にもよかったと思います。
趣味の時間を持つときには、音楽やドラマなどを流して気が逸れるようにしてました。
あとは、マンガアプリをはしごして読みまくってました。

看護師として知識があっても、やっぱり怖かった本音

私は医療職です。
そのため、頭では分かっていました。

  • LSIL=がんではない
  • LSILとASC-USは行き来することがある
  • 一時的なHPV感染やホルモンによる変化も多い
  • すぐに命に関わるものではない

それでも怖かったです。

「これからずっと、がんになるかもしれないと怯えて生きるの?」
「LSILと診断されていない人より寿命が短いのかもしれない」

そんな考えが何度も浮かびました。

知識があるから不安にならない、というわけではありません。
知識があっても、自分のことになると揺れます。

不安を和らげてくれた考え方

そのたびに私は、意識して正しい情報に触れるようにしました。
そして、少しずつ考え方が変わりました。

①妊娠中に見つかってよかった

子宮頸がんは、定期検診で早い段階で変化を見つけやすい病気です。
異形成からがんになるまで、年単位の時間がかかることが多いので、健診で初期のうちに発見して
経過観察をしながら、必要な時期になったら治療につなげられることも多いです。

けれど、30代で子宮がん検診を定期的に受けている人はどれだけいるでしょうか?
医療者でも、そんな人は少ないと思います。
多量の不正出血で受診して気づく、ということも少なくありません。そこまでいくと、即治療の状態になっているかもしれません。

だからこそ、妊婦検診で子宮頸がん検診を受ける機会に巡り合えて

「妊娠中に見つかってよかった」

そう思えるようになりました。

助産師の友人から言われた、

今見つかってよかったね。
妊娠していなかったら、悪化してから見つかってたかもしれない。
赤ちゃんがママを救おうと教えてくれたんだね。

この言葉にも救われました。
赤ちゃんがママを助けるために来てくれたのだとしたら…。
スピリチュアルと思われるかもしれませんが、この時はとても心の支えになりました。
私は、この子を守り切ってちゃんと産んで育てる、と強く思いました。

②自分だけではないと知ったこと

HPV感染は、多くの人が一度は経験するといわれています。
つまり、表面化していないだけで、同じような変化を経験している人は少なくありません。

私は「異常が出た人」ではなく、
早い段階で気づけた人なのかもしれない。
世の中には、病期が進んだ状態で見つかって、即手術や化学療法など治療を要する人も多いのかもしれない。
それに比べたら、早く気づけて経過観察していけることは恵まれてるのかもしれない。

そう思えるようになってから、少し気持ちが楽になりました。

同じようにLSILと診断されて落ち込んでいる方へ

妊娠中にLSILと言われたら、ショックを受けて当然です。
検索して、不安になって、涙が出る日があっても自然なことです。

でも、LSILは“今すぐ終わりと向き合わなければないらない”を意味する結果ではありません。
むしろ、これから必要なフォローにつなげるためのサインです。

あなたは一人ではありません。
不安な気持ちは、医師に伝えて大丈夫です。
怖いと言って大丈夫です。むしろ吐き出すことで、現状が変わらなくても、心は変わっていきます。

まとめ

妊娠中の子宮頸がん検査でLSIL。
その後ASC-US、そして再びLSIL。

結果が変わるたびに心は揺れました。
それでも今は、見つかったこと自体に意味があったと思っています。

もし今、同じ結果を受けて不安な方がいたら伝えたいです。

あなたは不運だったのではなく、守るためのきっかけを得たのかもしれません。
どうか一人で抱え込みすぎませんように。

次回は、ASC-USからLSILになり精査することになったことについてまとめようと思います。

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